理学療法士みっちのつぶやき

理学療法士をしています。いろいろ役立つ情報をアウトプットしていきます。

野外読書のススメ

こんばんわ。理学療法士のみっちです。

今日は野外読書について書いてみようと思います。皆さんは読書する時はどこで読みますか?ほとんどの場合は自宅だと思います。たまには野外読書もいいですよ。

1.読書は室内でするものという固定概念

 読書するなら室内の静かな場所で、と思うのは当たり前だと思います。これについては全く異論は無いでしょう。私たちは小さい頃からそのような環境で育ってきているからです。でも、絶対に室内で読む必要は無いのです。本一冊があればどこでも読める、そんな気軽さがあります。

2.野外読書をする理由

 私の場合は単純に、「家の中で読むのに飽きた」というのと、「嫁さんの友達が家に遊びに来た時に居場所がないので外に行く」という理由が大半です(笑)。なんじゃそりゃ、という感じがしますがご容赦ください。

 野外読書した事がある方はわかるかもしれませんが、案外自宅で読むよりも集中できるものです。太陽の日差し、風、鳥のさえずり、自然に溶け込みながら好きな本を読む、そんなある意味「非日常的」ともいえる環境がストレス解消になる事もあります。

3.野外読書にオススメの場所

①景色のいい所のベンチ

 例えば観光名所や車で行ける山などアクセスが良くて、駐車場がタダであれば言う事はありません。

②道の駅の駐車場やベンチ

 道の駅の駐車場は広く、地元の特産品などが買えたり、トイレがあったりと環境が整っています。読書も楽しめますが、買い物も楽しめます。あまり長時間にならないようにしましょう。

③屋根のある公園のベンチ

 屋根がある公園のベンチもいいポイントです。個人的にはあまり人が来ない公園がオススメです。静かですし、ゆっくりできます。遊具のある公園は人が多く、気が散りますし、ちょっと恥ずかしいです(笑)。

④原っぱにシートをひいてごろ寝

 公園に原っぱがあればシートを引いてピクニック気分で読書するのもいいと思います。

⑤ショッピングセンターのソファー

 ちょっとハードルは高いですが、ここも読書ポイントです。ここで読書する場合は買い物の付き添いで待たされている感を出すのが大切です(笑)。野外じゃないじゃんと突っ込まれそうですが、自宅の外に出ているという事でいれてみました。

⑥家の庭、ベランダ(あれば)

 これが一番手軽にできます。椅子を置いて読書するだけです。これでも十分に非日常的な読書が楽しめます。

4.野外読書するならここを確認

 ①トイレの場所 ②自動販売機や売店の有無 ③駐車場が無料か ④他の人の邪魔にならないか ⑤屋根があるか ⑥普段どのくらいの人がいるか ⑦ベンチの綺麗さと座りごこち

5.野外読書にオススメのおとも

①飲み物

②おやつ(私はほぼチョコレート)

③ノートとペン:読んだ内容をメモしたり、マーカーを引いたり、浮かんだアイデアを書き留めるため

④座布団:お尻が痛くなるかもしれないので

6.おわりに

 真夏や真冬、雨天の場合は中々難しいですが、気候のいい季節には一度、野外読書してみてください。きっと新しい発見がありますよ!

オンラインコンテンツでのオススメ勉強法

こんばんわ。理学療法士のみっちです。

今回はコロナ禍で注目されている、オンラインコンテンツによる勉強法について書いてみようと思います。

 

1.コロナ禍で増えたオンラインセミナー

 これまで理学療法士向けの研修と言えば圧倒的に対面での研修会が主流でした。しかし、コロナの影響で対面研修が実施困難となり、代替方法としてZoomやvimeoなどを活用したオンライン型のセミナーが増えました。さらにはリハノメやリハデミーなどオンデマンド配信をメインとした研修環境も注目されています。これらの研修は対面にはないメリットがあると思います。

 

2.オンデマンド配信の利点

 まずはオンデマンド配信の場合は何と言っても「見たいときに見れる」ことが最大の利点だと思います。自分のスケジュールに合わせて学習を組み込む事ができます。私の場合は子供たちが寝てから、夜な夜な視聴しています(笑)。

 それから、「移動しなくてもいい」こともメリットに上げられます。参加したい研修会も遠方で参加が叶わない事も多々ありますが、自宅で視聴できるのであれば参加しやすいですよね。

 Live配信の研修会では研修会の時間には間に合わせないといけませんが、やはり移動時間が少なくて済むのはかなりのメリットだと思います。交通費もかかりませんし。

 あと、視聴しながらWordやパワポにまとめやすいのも利点の1つかもしれません。後述しますが、学習した事を定着させるためにはアウトプットする事が重要になります。そのため、ただ聞き流すだけではなく、メモを取りながら視聴する事をオススメします。オンデマンドであれば一時停止もできますしね。

3.オンデマンド配信の欠点

 いいことづくめと思われるオンデマンド配信ですが欠点もいくつかあります。たとえば直接実技指導が受けられないというのは、欠点の1つと言えるでしょう。力の入れ下限や持ち方、誘導の仕方など直接手取り足取り指導してもらわないと身につかない内容については、どうしても学習効果が低下してしまいます。

 それから家族と同居している場合に、実はまとまってオンデマンド配信やLive配信での研修を受けるのが意外に難しい事があります。私の場合はやはり子供が部屋に入ってきて自分と遊びたがったり、ぐずったりすることがあります。また、家にいるのに家の事をせずに部屋にこもっているというなんとなく申し訳ない感じがします。そのため、家ではなく研修会場に行く方が集中しやすいのかなぁと思います。

 あとは研修の時間にもよりますが、長時間PCの前に座っている必要があるので、目が疲れる事ですかね。個人的には対面の研修は1日でも頑張れますが、自宅だと長くても3時間が限界ですね。

4.動画は倍速を繰り返し聞く

 オンデマンド配信で繰り返し視聴可能な場合や再生速度を変えれる場合、オススメなのが、倍速で視聴する方法です。これは個人の勉強の仕方にもよりますが、私の場合は書いて覚えるよりも「目で見る」か「耳で聞く」方法が覚えやすいので、この方法を採用しています。そして一番大事なのが「繰り返す」事です。1回の研修をじっくり聞くよりも、1.5倍から2倍速で2回聞いた方が明らかに頭に残ると思います。

 そんなの聞き取れないよ、とおっしゃる方もいるでしょうが、要は慣れなので何回か聞いていたら耳が慣れて2倍速でも聞き取れるようになります。本当です。僕は2倍速までですが、2倍速に慣れると普通の速度が本当に遅く感じます。それと単純に1回の学習所要時間が短く済みますので、効率が上がります。ぜひ試してみて下さい。

5.アウトプット前提でインプットする

 巷ではアウトプット本が結構出版されていますが、やはりインプットしたらアウトプットする方が断然理解力が上がります。質の高いアウトプットをするためには、インプットする段階でどのような形でアウトプットするのかをイメージしておく事が大切です。SNSなのか、パワポにまとめるのか、Wordなのか、研修会の資料として使うのか、友達に話すのか、ある程度どんな形でアウトプットするのか、どのような情報がキーになりそうなのか、そのあたりを頭に入れて研修を受けてみるといいのではないでしょうか。

6.学んだ事をアウトプットする

 インプットしてもアウトプットをしなければ、よほど記憶力がいい人でない限り忘れていってしまいます。なんでもいいのでアウトプットしてみましょう。一番手っ取り早いのは友達や同僚に話す事です。要点をまとめて話すだけでも立派なアウトプットになりますし、相手にとっても有益な情報になる場合がありwin-winですよね。

 ちょっとハードルは上がりますが、SNSやブログに上げるのもアウトプットになります。この場合は著作権や内容に注意が必要ですが、その分真剣にアウトプットするようになり、振り返ったときにも自分の成長の証しが残りやすいといえます。

 自分で勉強会を主催したり、職場内での研修会で話す事も良いアウトプットになります。やはり人に説明するという事は、自分がある程度理解できていないと難しいため、アウトプットの場としては最適と思います。

7.自分にあった勉強法をみつけよう

 私は書くよりも繰り返し「見る」「読む」「聞く」事で勉強をするスタイルです。資格試験の場合はこれにひたすら問題集を解く事が追加されます。そして間違えた所を繰り返し読みます。それを繰り返してきました。ただ、先述したように人それぞれやりやすい勉強方法は違うと思います。なので、あくまでも自分にあった勉強法を見つけて、実行する事が大切になります。私は集中力が続かない方なので、国家試験の時は1時間勉強して1時間ゲームしてました(笑)。でも人間の集中力なんてそんなに長く続きません。適当な時間で切り上げるのも大事だと思います。

8.まとめ

 今回はオンラインコンテンツを中心とした勉強法について書いてみました。みなさんも自分にあった勉強方法を見つけて、自己研鑽していきましょう。そしてオンラインコンテンツも積極的に利用していきましょう。

0から1を生み出す事

こんばんわ。理学療法士のみっちです。

今回は0から1を生み出す事について書きたいと思います。

1.0から1を生み出すとは?

 私自身の経験として「0から1を生み出す」とは、まったく何もない更地の状態から新しい事業や取り組みを始めて、運営し、軌道に乗せる事です。理学療法士として仕事をしていて、そのような機会に出会う事はそう多くないと思いますが、実は理学療法士って病院や施設で色々新しい事を試したり、始めたりしやすい環境にあると思います。新しい勉強会を立ち上げるとか、法人内の新しい部署を立ち上げるとか、心リハチームを立ち上げるとか、起業するとか、いろいろありますよね。

 しかしながら、全く0の状態から新しい事を始めるのはとても大変で、精神をすり減らす事も少なくありません。でも、達成できた時の喜びも人一倍大きいものです。

2.一歩踏み出す勇気

 とにかく新しい事を始めようとすると、だいたい逆風にあいます。日本人は変化を嫌う所がありますので、今までのやり方を変えたり、新しい事をやろうとすると、これまでの安定が壊れるのではないかという危機感を抱かれやすいからです。

 否定されたり、けなされたりすることもあるかもしれません。でもそこでくじけたらだめです。自分の中で勝算があるからこそ、ある程度リスクを取って新しい事に挑むわけですよね。やらない後悔より、やって後悔する方がマシだと思いませんか。勇気をもって始めてみましょう!

3.まずは計画から

 とにもかくにもまずは周囲を納得させる必要があります。そのためにも計画はしっかり立てておくべきだと私は思います。打算的なノリだけで始めると、大体失敗します。どうせやるなら成功する、やり切れるような計画を立てましょう。

 私の場合はまず、ノートに始めたい事を書きます。そして、現時点で考え付く手順や方法、準備するもの、予算、今後の展開(ある程度のタイムスケジュール)、得られるメリット、考えられるリスクなどを書き出していきます。パソコンでやってもいいのですが、私は手書きをおすすめします。自由にいろんな所に好きな事を書けるからです。ある程度アイデアや方法が描けてきたら、今の時点で自分が使える手段を検討します。ホームページを立ち上げるのか、SNSを使うのか、他の媒体なのか、自分の知識、技術で賄える範囲なのか、考えていきます。

4.餅は餅屋に聞け

 計画を立てていく段階で、自分ではどうしてもわからない事もでてきます。正直わからない事をなんぼ考えても、多分わかりません。一番早いのは「わかりそうな人に聞く」事です。これは今までの人脈や友人、知人など、どれだけの人と知り合ってある程度お付き合いがあるかにもよりますが、かなり参考になる事が多いです。私自身も研修会に参加した講師の先生に、メールで問い合わせた事が何度かあります。ちゃんと礼節を以て質問すれば、ほとんどの方が問い合わせに回答してくれました。

 自分で情報収集したり勉強する事ももちろん大切ですが、よりスピード感のある対応と深い事を知りたいのであれば、「わかりそうな人に聞く」事がいいと思います。

5.フォローしてくれる人を探せ

 ある程度計画が出来上がり、これならいけそうだ、という所まできたら、次はその計画を後押ししてくれる仲間を探す事です。組織の中で発言するにしても立場が下だと、取り合ってもらえない事もあるかもしれません。そもそもそのような会議に呼ばれないかもしれません。そのためにはまず、自分の上司を何とか仲間にしたい所です。上司がフォローしてくれればかなり心強いですよね。そのためには、計画段階で上司にもどのようなメリットがあるのかを考えて、説明する事が必要です。

 上司が無理そうであれば、職場の同僚や、第3者でも構わないと思います。1人で戦うのは孤独で辛い戦いになりますが、仲間がいればやり遂げられる力になります。

6.大義名分が必要

 その計画の大義名分は何なのかが重要なメッセージになります。なぜこの計画(新規事業)が必要なのか、得られる利益(メリット)は何なのか、どのような影響力を与えるのか、など始める目的や意義が重要です。強いメッセージがあれば、相手に響きやすいと思います。

7.基本的には自分ですべてやるくらいの覚悟がいる

 自分が言い出しっぺですので、他者の力を借りずにすべて自分でやり通すくらいの覚悟が必要です。もしかしたら、誰も協力者が出てこない可能性もあるからです。それでも孤独に耐えて、自分の信じる道を貫ける覚悟が必要です。

 私も自分がやりたいと言い出した事ですから、ほぼ1人で書類からマニュアルから、運営方法からすべて考えて作った事があります。それはもう大変でした。だけど自分のやりたい事だから頑張れたのだと思います。そして、それをやはり見ていてくれている人がいるという事です。はじめは1人でも1人また1人と協力してくれる人が出てきます。ですが、そうなるまではやはり1人ですべてやるんだ、という覚悟はしておいた方がいいと思います。

8.やり抜く力が必要

 一度始めたら途中でやめたりあきらめたりしてはいけません。どんなクオリティになろうと、最後までやり抜く事。途中で失敗したり、投げ出したくなる事があるかもしれません。でも、とにかく形になる様に最後までやり抜きましょう。途中でやめたら個人の経験値としてはたまるかもしれませんが、組織には何も残りません。やり抜く力というか、最後までこぎつける力とでもいいましょうか、とにかく形に残しましょう。

9.自分の成長につながる

 0から1を生み出す過程はとてもパワーを使います。それはもうしんどい思いをするでしょう。でも、1つまた1つと新しい何かを生み出す事でノウハウが蓄積され、仲間も出来て、自分の実績として評価されるようになります。0から生み出した1も財産になりますが、その過程で得た経験や知識、仲間こそ、ある意味本当に大切な「0から1」なのかもしれません。

10.おわりに

 理学療法士とあまり関係なかったかもしれませんが、0から1を生み出して、組織や自分に付加価値をつける事、やりたい事に挑戦する事、覚悟をもって取り組めば、きっとうまくいくと私は思います。

リハビリ拒否にあったときにどうするか?

こんにちは。理学療法士のみっちです。

今回はリハビリ場面において時々遭遇する「リハビリ拒否」について考えてみたいと思います。

 

 

1.リハビリを拒否されるって?

 読んで字のごとく、リハビリをする事を拒否される状態です。いろいろな理由でリハビリをさせてもらえない状態をいいます。

2.患者側の要因

 患者側の要因として、認知機能低下(認知症)、精神疾患、せん妄、不穏、金銭、性格など多数の要因があると推察されます。

3.セラピスト側の要因

 拒否される場合のセラピスト側の要因として、多くは態度や言葉遣いなど接遇面が多いと思います。あとは時間を守らなかったなどが考えられます。

4.ケース別対策

4.1 認知機能低下がありリハビリを拒否する

 認知機能低下、いわゆる認知症を有する患者さんにリハビリを拒否される事は臨床的にはよくある事だと思います。特に攻撃的な性格の方は介入が難しい場合があります。自分もリハビリに行って声掛けするだけで暴言を浴びせられた事が何度もあります。しかし、ここで引き下がるわけにはいきません。

 まずは、リハビリをするというよりも、患者さんと話しをしてみましょう。会話の中からリハビリにつながりそうな話題を探していきます。

 会話もしてくれない場合もあるかと思います。その場合は、リハビリできなくてもいいので、1日に何度か訪室してみます。挨拶だけでもいいですし、簡単な雑談だけでかまいません。何度か訪室している内にだんだん信頼関係ができて、リハビリができるようになる場合があります。

 どうしても難しい場合は、医師や看護師に協力してもらったり、試しに担当者を変更して様子をみてみる事もよいかと思います。

4.2 認知機能低下はないがリハビリを拒否する

 これもたまにあるケースですが、リハビリ自体に理解を示さない場合です。多くは医師からの説明があまりされていない状態でリハビリに行ったときに「そんな話は聞いていない」とか「リハビリなんてしなくて大丈夫」というパターンかと思います。

 とりあえず問診と簡単な評価をさせてもらい、特に運動器のやADLに問題ないと判断できる場合は、まずは自主練習の指導をしてみます。医師から説明を再度してもらう事で理解していもらい、リハビリ拒否が無くなる場合もあるので、医師に連絡して説明してもらう事も考えます。

 一番困るのはリハビリが絶対必要だがリハビリを拒否される場合です。その場合はまず、なんでリハビリをしたくないのかをよく聞いてみる事です。「体がきついから」「熱があるから」「なんとなくやりたくないから」など理由は様々だと思います。

 また、リハビリに抱いているイメージが「きつい」「痛い」など負のイメージを抱いている方もいます。まずは、患者さんの今の状況でどのようなリハビリができるのかをよく説明する事だと思います。その中で、1段くらいハードルを下げた内容でリハビリをする事を提案してみましょう。前述したように、何度か訪室している内に少しずつリハビリができる様になる事もあります。

 しかし、取り付く島もない方も中にはいますので、前述のように医師からリハビリの必要性についてしっかり説明してもらう、あるいはリハビリ時に医師に同席してもらう事も必要になるかもしれません。

4.3 精神疾患を有している場合

 主にはうつ病統合失調症などが臨床でよく出会う状態と思います。うつ病の場合はやはり声掛けの仕方に注意します。この場合も中々リハビリ意欲が上がらない事が多いと思いますが、まずはできるところからのリハビリを行います。時にはきが乗らなかったり、やりたくないと言われる事もあるかもしれませんが、無理強いをせずに患者さんのペースに合わせる事が大事になるかと思います。

 もちろん薬のコントロールがついているという前提ですので、そのあたりがうまくいっていない様であれば、まずはそちらを医師と相談してみましょう。

4.4 一時的な原因(せん妄・不穏)の場合

 これも臨床あるあると思いますが、特にせん妄に関してはやはり離床を進めてなるべく1日のリズムを付ける事がせん妄の回復に重要だと思いますので、多少拒否されても車椅子などに移乗して、部屋から出る事がまず第1歩になります。

 不穏はどの程度不穏になっているかにもよりますが、安全が確保できて、医学的に動いて大丈夫なのであれば、なるべく本人の訴えを聞いて動かしていく事が大切だと考えます。多くは抑制されていたり、動きたいのに動かしてもらえない、トイレに行きたいのに行けない、などだと思います。リハビリ中は抑制を外し、トイレに行きたいのであればトイレに連れて行ったり、歩きたいのであれば介助して歩いたり、可能な事をしてみます。そうする事で不穏が落ち着くケースもあります。ただ、暴れていて安全が確保できないと判断される場合は、リハビリを断念する事もあります。

4.5 金銭的な問題

 これはそう多くない理由になるかもしれませんが、リハビリ費用が気になってリハビリを受けたくないと言われるケースです。この場合はまず、患者さんのリハビリがどのくらいしたらいくらぐらいの自己負担になるのかを説明する事です。場合によっては医事の方た医療クラークに説明をしてもらう事もあります。費用の面がクリアできれば多くはリハビリができる事がほとんどです。動きやADLに問題ない方は自主練習指導で経過を見る事も可能かもしれません。

4.6 身体的な理由(発熱・疼痛・倦怠感など)

 一時的な発熱や術後疼痛、倦怠感などでリハビリを休みたいと言われる事があると思います。これもケースバイケースになりますが、まずはリハビリの開始基準や中止基準に該当しているかどうかを考えます。もし基準にひっかかっているのであれば、リハビリを見合わせてよい状況、という事になります。

 基準には引っかかってないけど上記理由で拒否される場合は、私の場合は長い目でみて今日1日休んで特に問題ない場合はリハビリを休みにする事が多いです。無理やりその1日リハビリした所で最終的に得られるアウトカムに差がなさそうであれば、信頼関係を損ねる可能性のある選択肢はとらない方がいいと思うからです。このあたりは難しい判断になるかと思います。例えば離床は中止して、ベッド上でのROM-exや筋力トレーニング程度に留めたりする場合もあります。

5.まとめ

 今回はリハビリ拒否にあったときにどうするかをまとめてみました。あくまで個人的な意見になりますが、参考になればうれしいです。

理学療法士になって今更感じるもっと勉強しておけばよかった事5選

こんにちは。理学療法士のみっちです。

久々の投稿になりますが、今日は理学療法士になって今更感じるもっと勉強しておけばよかった事5選について書いてみようと思います。完全に主観ですので、あしからず。

 

 

その1.問題解決スキル

 理学療法やリハビリーテーション分野だけではないと思いますが、問題解決スキルは必須です。特に理学療法においてはよく「臨床推論」や「クリニカルリーズニング」という言葉もあるように、目標に対して患者さんが抱える問題を解決していく事が求められます。そのためには論理的に考える事が重要になりますが、経験が浅い人に多いのは、問題解決のための「手段」の選択肢が少ない事があげられます。患者さんの問題に対して、直接身体的なアプローチをするのか、家族への指導をするのか、住環境の調整や介護サービスを導入するのかなど、理学療法場面では様々なリソースが使えます。

 患者さんの状態、状況に応じて適切な問題解決方法を考えていく必要があります。学生の頃はそんな事まで習いませんが、仕事をし始めると当たり前に求められるスキルになります。

その2.マネジメント

 一言でマネジメントといっても何をマネジメントしなければならないか、という事になります。理学療法士の場合はやはり、患者さんの退院までのトータルマネジメントではないでしょうか。退院支援はMSWが中心になりますが、患者さんの身体能力、必要なサービスの提案、福祉機器の導入など、理学療法士が主導する部分は多いです。また、いつまでに、どの程度の身体能力(ADL)に至りそうか、という予後予測も重要で、その時間的な要素も含めて、患者さんの退院までのマネジメントをしていく事が求められます。新人の頃はひたすら患者さんの治療に追われますが、だんだん周りが見える様になると、患者さんのマネジメントの重要性が分かるようになります。

 患者さんの病棟でのADLや食事の内容の検討、内服のコントロール、体重の増減、OTやST介入の医師へのsuggest、介護保険の必要性や区分変更の検討、家族への指導などなど、患者さんを身体機能面だけでなく、トータルで管理し把握できる能力が求められます。

 

その3.教育法・指導法

 これは主に後輩指導や実習生の指導にまつわる事ですが、そもそも理学療法士として病院や施設で勤務している理学療法士はほぼ、後輩や実習生への指導方法を体系的に学んでいないといっていいと思います。自分も始めそうでしたが、自分がされてきた方法でしか後輩や学生に指導できませんでした。適切なコーチングや指導方法を学ぶ事でよりよい指導ができるはずです。最近では実習生を指導するためには、指定された研修を受講しないとできないようになったので、一定の水準の知識を持った指導者が実習生の指導に当たる様になると思います。

 

その4.理学療法士にまつわる法律

 学生の頃はわかりませんでしたが、働きだしたら理学療法士に関係する法律がいろいろある事に気が付きます。例えば「診療の補助」として認められている行為に、酸素ボンベの酸素流量を変えたり、カニューレを付け外しする事は含まれていません。そのため看護師に頼む必要があります。

 「理学療法」を行う場合は「医師の指示の元」でなければなりません。なので開業して「理学療法」を行う事は法律違反になります。これは皆さんも知っている事だとは思いますが。

 ややこしい法律が多いので、一度協会にまとめてもらいたいですよね。

 

その5.英語

 これは完全に海外の論文を読むためなんですが。日本語の論文もいっぱいあるんですが、pub medやPED roなどとは比にならないくらい少ないです。ある程度内容が理解できる程度の英語力(特に文法)は身につけておいて損はありません。専門用語の英語は読めるんですよね。基本的な部分が分かってないのが読めない最大の原因です。

 ただ、近年は翻訳の性能が上がっており、Deepl翻訳は医学英語論文でもかなり精度の高い翻訳がでてきますので、かなりオススメです。自分も結局これに頼っております(笑)。

 

まとめ

 今回は理学療法士になって今更感じるもっと勉強しておけばよかった事5選を紹介しました。今からでも遅くないので、勉強を続けていこうと思います。

呼吸理学療法でおすすめの本5選

こんばんは。理学療法士のみっちです。

今回は呼吸理学療法でおすすめの本を紹介します。今回紹介する本はすべて私も持っている本で、今でも読み返しています。完全に私の主観ですが、お付き合いください。

 

1.ICU理学療法

 呼吸理学療法業界では皆さんご存知の神津玲先生が編集された本です。ICU理学療法をするスタッフは必読の一冊です。呼吸理学療法は呼吸介助やスクイージングといった従来の介入も有効な場合がありますが、急性期においてはまず、早期離床と体位管理が最も重要になります。押さえておきたい基本的な生理学の内容や病態別の対応も書かれており、とても参考になる一冊です。

2.人工呼吸に活かす!呼吸生理がわかる、好きになる 臨床現場でのモヤモヤも解決!

 こちらも集中治療領域では皆さんご存知の田中竜馬先生の著書になります。初めて読んだときに正直、衝撃を受けました(笑)。とにかく呼吸生理がわかりやすい。これにつきます。学生時代にこの本があったなら・・・そう思わせる一冊です。

3.ICUのための呼吸理学療法 早期離床を目指す理論と実践

 こちらは少し古い本になりますが、ICUでの呼吸理学療法の先駆け的書籍と言っていい一冊です。医学書はやはり新しい本の方が情報が新しく、有効なのですが、こちらの一冊は今でも参考に出来る内容が多く書かれています。今と昔、変わったこと、変わらない事、先人の知識や考え方を知る上でも、一読の価値ありです。

4.呼吸ケア第3版 リハ実践テクニック

 こちらの一冊は何といっても写真が多く、わかりやすい!特に評価や理学療法アプローチ、ADL指導に関しては網羅的に記載されており、写真もあるのですぐに臨床で使えます。初学者でもとっつきやすい一冊で、呼吸理学療法を今から勉強したい方にオススメです。

5.人工呼吸器離脱のための標準テキスト

 人工呼吸器管理の患者さんの理学療法をするなら外せない1冊がこちら。なんといっても人工呼吸器管理が身体に与える影響を詳しく書いてあり、またウィーニングに向けた評価や具体的方法についてしっかり書いてあります。急性期病院で人工呼吸器管理の患者さんに理学療法するという事はほとんどが人工呼吸器管理の離脱を目標にしていると思います。医師、看護師との共通認識を持っておくためにも必読です。

 

6.おわりに

 今回の5冊は私が所持している本の中から紹介させていただきましたが、このジャンルはまだまだオススメできる書籍がいっぱいあります。皆さんも自分一押しの一冊を探してみてくださいね。

自分のチームの勉強会を管理する

こんにちは。理学療法士のみっちです。

今回は部内の勉強会の管理について書きたいとおもいます。

 

 

1.理学療法部門の勉強会って?

 多分理学療法士に限らず、リハビリテーション職の人なら分かると思いますが、部署内の勉強会ってありますよね。自分の病院もあります。他の業界で働いた事が無いのでよくわかりませんが、当たり前のように勉強会が行われていますよね。

 我々理学療法士は病院勤務であれば20分1単位という時間の縛りで仕事をしています。その性質上、業務時間内に勉強会をする=取得単位が減る、という事になりますので、よほどの職場じゃない限り、勉強会は業務時間外に行われていると思います。

 勉強会の内容は業務上必要な事の伝達や技術的な内容、各専門分野やチームに必要な内容など多岐に渡ります。多い時は毎週どこかで勉強会が・・・なんてことも。医療職なので自分の知識と技術で仕事をしているので、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。もしかしたら他の仕事の人達からしたら少し異様な業界かもしれませんね。

 

2.そもそも勉強会は必要?

 これに関しては様々な意見はあると思いますが、私個人の意見としては「仕事上必要最低限の事は知っておいてもらわないと困るので、必要」というスタンスです。

 当院は病棟担当制なので、毎年チームのメンバーが変わる事がほとんどです。そのため、診療の質が落ちる可能性があります。私はチームのリーダーをしているので、そこは避けたい所です。そのため、毎年同じ内容(多少ブラッシュアップしますが)で自分のチームで理学療法をする上で必要な内容の勉強会を行います。もちろん勉強会だけでなく、日ごろのコミュニケーションやチームカンファレンスでフォローしたり指導する事もしています。

 やはり、チームとして診療の質を保証するためにはみんなが最低限ここまではわかっておいた方がいい、と思いますので、ある程度の勉強会は必要だと思います。

3.勉強会は業務?

 労働基準法でどのように定められているかですが、基本的に業務時間外に行う勉強会は部が主催しているのであれば「時間外労働」に該当すると思います。自主的に行っているのであれば、時間外に当たらないと思います(多分)。

 本当は業務時間内にしたいのですが、現実ははっきりいってほぼ無理と言っていいと思います。

 時間外労働として賃金が発生する代わりに、しっかり勉強してもらって、仕事の質を上げてもらえればいいのではないでしょうか。ただ、勉強会をする側も、1時間の残業でどのくらいのコストが発生するのかを意識して、勉強会の内容を計画する事が大切だと思います。

4.自分の取り組み

 これまでは勉強会をしたらやりっぱなし、が多かったのですが、今年度から勉強会の後の理解度を確認するために、紙面やグーグルフォームを使用した小テストを実施するようにしました。これによって個々の理解度を確認できるようになり、指導もしやすくなりました。ただ、テストを作るのが大変で、自分の仕事は増えちゃいましたが(笑)。ただ、これでチームメンバーが育ってくれれば、部門の財産になりますので、人材育成という事で、頑張ってやっていきたいと思います。

 また、チームメンバーと面談をして、どのような分野に興味を持っているのか、どのような資格を取ろうとしているのか、どんな研修会や学会に興味があるのかを確認するようにしています。前は参加した研修会や学会を提出してもらっていましたが、続きませんでしたし、そこまで細かく管理する必要もないと思うようになりました。

 今はコミュニケーションをとる中で、自分の経験や学習方法が参考になりそうであれば教える様にしています。

5.まとめ

 私のようなチームのリーダーを任されている理学療法士の中間管理職的な人は結構いるのではないでしょうか。いろいろうまくいかないこともありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

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